- 小迫誠弥 他, 日本機械学会論文集, Vol.87, No.893, 2021 https://www.jstage.jst.go.jp/article/transjsme/87/893/87_20-00255/_article/-char/ja S. Kosako, et al., Downstream flow field structure in voice prosthesis and its effect on sound generation around the esophageal wall, Physics of Fluids 35, 025114 (2023). https://doi.org/10.1063/5.0134627
研究内容の分類
基礎研究:精密な流体計測に基づき、物理現象を理解します。
(1)風洞実験
風洞を使って乱流の速度変動の性質を調べています。速度変動は熱線風速計で計測し、乱流中の組織構造を抽出します。組織構造を操ることで、抵抗低減や熱輸送の促進など、エネルギーの有効利用に発展させます。いくつかの風洞を紹介しましょう。
チャネル風洞
境界層風洞
エッジトーン風洞
学外の共同研究で実験をおこなった風洞および大型施設:JR鉄道総研米原風洞、九州大学応用力学研究所、産総研大型円管装置、海洋技術研究所曳航水槽、KTH、メルボルン風洞
熱線風速計による速度の計測
ホーストンブリッジを使ってタングステンを加熱し、流体による冷却効果から流速を計測します。
(2)可視化計測法:可視化技術に基づく流動場計測
粒子画像速度計測法(Particle Image Velocimetory: PIV法)
流体内にトレーサー(数ミクロンの粒子)を流入させ、その粒子の運動を可視化し,速度を測定する最新の流体計測技術です。カメラ2台を使って平面内の速度3成分を計測します。
Tomo-PIV, PTV
(3)数値実験
スーパーコンピュータを用いた乱流の計算:詳細な乱流の構造を探る 国内有数のスーパーコンピュータを利用して、大規模な数値実験をします。